2013/08/14

【記事20130813】乳酸菌でまろやか梅酒開発 県食品加工研(坂井)

【記事20130813】乳酸菌でまろやか梅酒開発 県食品加工研(坂井)
【福井新聞20130813】 http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/economics/44753.html

  福井県食品加工研究所は、乳酸菌を添加した梅酒の製造技術を開発した。乳酸発酵により、味がまろやかさを帯びるほか、生菌が入った状態での流通も可能。同研究所によると、乳酸発酵させた梅酒の製品化は全国でも例がないという。数多くの種類が出回る梅酒業界に、ひと味違った商品を提案することで本県特産の梅の付加価値を高める狙いだ。

  アルコール飲料に乳酸菌を使うのは、ヨーロッパの赤ワイン造りでは一般的な方法。「マロラクティック発酵」と呼ばれ、味をなめらかにし、香味を増す作用があるという。酸度が強い梅酒でも使える乳酸菌を同研究所が発見したことから、この菌を用いた研究を昨年度まで重ねてきた。年度末に特許が成立し、県内の酒造会社に情報を提供した。

  アルコール濃度が5%以下で、酸性度は水素イオン指数(pH)3・5よりも強くないことを目安とした梅酒に、乳酸菌を添加。気温20~25度の環境で約1カ月発酵させる。乳酸菌は梅酒中のリンゴ酸や糖を原料に乳酸を生成し、味に変化をもたらす。同研究所の久保義人主任研究員によると「味がまろやかになるので、梅酒の中でも糖分が少なめのものだと、より変化が際立つ」という。
また、pH調整を行わずに菌を添加すれば、乳酸発酵が進まない代わりに菌が生きたまま出荷が可能となる。気温20度で2カ月程度は1ミリリットル当たり100万個の菌数を確保でき、健康飲料としての販売も期待できる。

  情報提供後、福井市の西岡河村酒造など数社が興味を示し、今後どのような商品展開をするか打ち合わせしている。久保さんは「来春の梅の収穫シーズンには間に合うよう、最終的な商品開発を進めていきたい」と話している。






2013/08/07

【記事20130802】ピックルスコーポレーションの動き強い、7月に高値更新し調整良好

ピックルスコーポレーションの動き強い、7月に高値更新し調整良好

日本インタビュ新聞社20130802】 
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0802&f=business_0802_019.shtml

漬物最大手のピックルスコーポレーション <2925> (JQS)の株価は7月中旬の年初来高値圏から反落して足元は上げ一服の形だが、好業績を評価して上値追いの展開が期待されるだろう。キムチ製品、あさづけ、惣菜などの漬物製品メーカーで、主力の「ご飯がススムキムチ」などのブランド力が向上している。さらに独自研究の植物性乳酸菌ピーネ12を使用した「生きて腸まで届くピーネ乳酸菌キムチ」など、新製品の開発・投入も積極化している。広島工場が稼働して中国・四国地方での拡販を進めるとともに、コスト面では契約栽培拡大による原料野菜の安定調達を推進する方針だ。

■今2月期は2ケタ増益、主力のキムチ好調
今期(14年2月期)連結業績見通しは売上高が前期比4.6%増の251億80百万円、営業利益が同11.2%増の10億18百万円、経常利益が同10.7%増の10億79百万円、純利益が同9.1%増の6億23百万円としている。7月3日に発表した第1四半期(3月~5月)の連結業績は前年同期比4.7%増収、同2.5倍営業増益、同2.7倍経常増益、同3.3倍最終増益と好調だった。営業活動・販促活動強化の効果などで「ご飯がススムキムチ」など、主力のキムチ製品や惣菜製品の販売が好調であり、新製品「生きて腸まで届くピーネ乳酸菌キムチ」などの投入も寄与した。前年同期に野菜価格が高騰した影響一巡も寄与した。通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が25.8%、営業利益が43.2%、経常利益が46.1%、純利益が48.2%と高水準であり、通期増額の可能性が高いだろう。株価の動きを見ると、7月3日発表の第1四半期業績を好感して動意付き、7月10日と11日には年初来高値となる839円まで上伸した。その後は急騰の反動や地合悪化の影響などで反落し、足元は700円台前半でモミ合う形のようだ。8月1日の終値708円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS97円43銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は1.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1058円84銭で算出)は0.7倍近辺である。依然として低PER、低PBRであり割安感は強い。日足チャート見ると25日移動平均線が接近して再動意のタイミングであり、短期調整を挟みながら上値追いの展開が期待されるだろう。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)