2014/02/25

【記事20140224】ネオゲン・ヨーロッパ、食品の乳酸菌を簡易に短時間で検出できる手法開発

ネオゲン・ヨーロッパ、食品の乳酸菌を簡易に短時間で検出できる手法開発
日刊工業新聞20140224
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020140224eaai.html

英スコットランドのネオゲン・ヨーロッパ(エア市)は、食品中に含まれる乳酸菌を短時間にテストできる簡易検出法を開発した。乳酸菌が食品の有効保存期間を短くし質を劣化させるため、必要とされる試験。従来法だと5日かかるところを48時間で済ませられる。専門知識も不要なことから、ドレッシングやソースといった関連業界が特に強い関心を寄せているという。

 「ソレリスDLA―109(Soleris DLA―109)」と名付けた検出法。バイアル(透明容器)の培養液に入れたサンプルは、乳酸菌によって代謝が進みCO2が増える。こうして培養液の水素イオン濃度(pH)が変化すると、バイアルの底部にある寒天の色が化学反応で変化する。この寒天の部分に6分ごとにLEDで光を当て、透過した光の色を検出器でとらえることで、乳酸のレベルを判断できる。

 この分野では、平板分離法やカウンティング法があるが、着色されたり粒状物を含んだりする食品では判定が難しいという。さらに従来法ではテストに長時間かかり、微生物に関する専門家も必要とされていた。

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【記事20140220】トマト生まれの乳酸菌飲料!新発売。

トマト生まれの乳酸菌飲料!新発売。
マイナビニュース20140220 http://news.mynavi.jp/news/2014/02/20/423/

「トマトの乳酸菌」発売!
日清食品グループの日清ヨーク株式会社は3月4日より全国(沖縄県を除く)で「トマトの乳酸菌」飲料を発売します。

トマトを含む31種類と野菜と2種類のフルーツ(野菜汁30%、 果汁20%)が入っており、普段の野菜不足を補いながら、腸内環境を整える、優れものです。

「トマトLP14乳酸菌」の特徴
「トマトの乳酸菌」には、「トマトLP14乳酸菌」という、トマトから抽出した、新しい乳酸菌が使われています。これは、特許も取得しています。

「トマトLP14乳酸菌」は通常の乳酸菌に比べ、耐性が強く、生存率が高いことが確認されています。耐性が強いため、生きたまま腸にとどきます。

また、善玉菌を増殖させ、悪玉菌を抑制することも確認されており、通常の乳酸菌に比べ、より腸の働きを助けることが期待できます。さらに、発酵臭も押さえられており、飲みやすくなっているようです。

一本200mlで販売価格は100円。

日清ヨーク株式会社
日清ヨーク株式会社では、「トマトの乳酸菌」以外にも、「十勝のむヨーグルト」シリーズのはっ酵乳飲料、「ピルクル」シリーズの乳酸菌飲料などを発売しています。


【参考サイト】
▼日清ヨーク株式会社
http://www.nissinyork.co.jp/

▼日清食品グループからのお知らせ
http://www.nissinfoods-holdings.co.jp
本記事は「美容最新ニュース」から提供を受けております。

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2014/02/07

【記事20140205】ニチニチ製薬、乳酸菌で「肺機能障害緩和」の特許取得-インフル感染時にも有効

ニチニチ製薬、乳酸菌で「肺機能障害緩和」の特許取得-インフル感染時にも有効
日刊工業新聞 20140205
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020140205cbbf.html

ニチニチ製薬(三重県伊賀市、安本昌吉社長、0595・48・020I)は4日、乳酸菌「フェカリス FK―23=写真」を酵素処理した素材「LFK」の摂取で、肺機能障害を緩和できる効果について特許を取得したと発表した。肺を感染症から守り、呼吸機能を支えるII型肺胞上皮細胞を増殖させる現象をマウスで確認した。インフルエンザ感染時の肺の炎症抑制にも有効としている。

発明の名称は「II型肺胞上皮細胞活性剤」。II型肺胞上皮細胞を増やすことにより、呼吸機能を担うI型肺胞上皮細胞に分化できる。また上皮細胞を安定させて肺胞領域への炎症性細胞の流入を抑えられるとしている。

同乳酸菌は生菌を加熱処理して免疫効果を高めている。同乳酸菌を配合したサプリメントや飲料などの健康食品を扱っており、特許取得商品として展開する。

【関連記事】


乳酸菌で肺炎に関する特許取得

健康メディア.COM 20140220 http://www.kenko-media.com/health_idst/008458.html


ニチニチ製薬㈱(三重県伊賀市、0595-48-0201)は、同社の乳酸菌フェカリスFK-23を酵素処理した『LFK』が、インフルエンザ感染による肺胞上皮細胞の障害(バリアー機能の崩壊)を抑制する機能性を証明したことに基づき、1 月10日に特許を取得(特許第5451703)したことを発表した。



 同社では、2009年から2012年に掛けて、乳酸菌フェカリスFK-23(LFK)のインフルエンザに関する有用性を北海道大学・宮崎忠昭教授と共同研究してきた。マウスにFK-23(LFK)、または生理食塩水を経口投与し、致死量のインフルエンザウイルスを感染させて21日後の生存率を調べた結果、生理食塩水群では生存率が16%だったのに対し、FK-23(LFK)投与群では45%まで改善した。またFK-23(LFK)投与群ではウイルス感染による肺胞領域への炎症細胞の浸潤が少ないこと、ウイルス感染7 日目で透過性の亢進が抑制されること、さらに肺を保護するタンパク質の分泌やガス交換に関わる細胞(Ⅰ型肺胞上皮細胞)に分化できるⅡ型肺胞上皮細胞を増殖させ、肺機能障害を緩和することがそれぞれ確認された。

 今回の特許取得では、乳酸菌の摂取によってⅡ型肺胞上皮細胞が増えることは、同社が世界で初めて発見した事象であることが認められた。


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2013/12/05

【記事20131205】77.1%がキムチを日常的に購入! 家で作る韓国料理の2位は豚キムチ、1位は?

77.1%がキムチを日常的に購入! 家で作る韓国料理の2位は豚キムチ、1位は?
マイナビニュース2013/12/05 http://news.mynavi.jp/news/2013/12/02/063/




コリアンフードマーケティング「K×K-Biz」は韓国農水産食品流通公社 東京aTセンター監修の元、日本の20代~50代の女性778人を対象に「韓国食材・食品に関する実態調査」を7月5日~8日の期間、実施した。


家庭での韓国料理、4人に1人が1カ月に1回

まず、韓国食品の購入状況について尋ねたところ、77.1%がキムチを日常的に購入している(「よく購入している」「たまに購入している」)と回答した。一時期ブームとなったマッコリとスンドゥブチゲは、未購入者が8割前後と多くを占めた。

次に、韓国料理を食べる頻度についての調査では、全体の25.1%が1カ月に1回程度食べていると回答。年代・未既婚別では、「家庭で韓国料理を食べていない」と回答する率が低いのは、30代既婚(24.8%)、50代既婚(27.8%)の主婦層で、50代既婚では「1カ月に2、3回以上」が14.8%と回答するなど、他よりも韓国料理を家庭で食べる割合が多かった。







1年以内に作った韓国料理は「キムチ鍋」

過去1年以内に作った韓国料理について尋ねたところ、1位は「キムチ鍋」(47.8%)だった。2位は「豚キムチ」(35.1%)、3位は「チヂミ」(33.8%)、4位は「スンドゥブチゲ」(24.6%)となっている。

未既婚別年代別で見ると、30代既婚層は「豚キムチ」「チヂミ」、50代既婚層は「キムチ鍋」「ビビンバ」「チャプチェ」の調理割合が他の層に比べ高かった。「サムギョプサル」の調理割合は、20代既婚が13.9%と他の層に比べ高い。また、50代既婚では「キムチや韓国のりなどの韓国食材を料理に使った」と回答する割合が3割強となった。







2013/11/19

【記事20131112】健康維持の習慣に キリンビバレッジが「乳酸菌入りの水」発売

健康維持の習慣に キリンビバレッジが「乳酸菌入りの水」発売
eltha 20131112
http://beauty.oricon.co.jp/news/trend-culture/2030747/full/

キリンビバレッジは11日、都内で会見を開き、プラズマ乳酸菌入り商品全3種を順次発売すると発表した。乳酸菌入り飲料は各社より多数発売されているが、同社は乳酸菌を入れた水『からだまもるみず。プラズマ乳酸菌の水』(2014年1月21日発売)も用意。毎日の水分補給時に手軽に乳酸菌を取り入れる新習慣を提案する。

プラズマ乳酸菌は小岩井乳業とキリンが共同開発した機能性乳酸菌。これまでにヨーグルトやサプリメントは展開していたが、ドリンク商品は初めて。


ろ過された水にプラズマ乳酸菌を加えてた「プラズマ乳酸菌の水」は約50mg、数にして約1000億個以上の菌を配合。無糖でカロリーゼロだが、ほのかに柑橘系の香りがするため、レモン水のような風味がする。そのまま飲むほか、加熱したり、ほかのドリンクを混ぜたりしてもプラズマ乳酸菌には影響しないという。



そのほか発売する商品はヨーグルト風味の『小岩井 まもるチカラの乳酸菌』、と炭酸飲料『キリン 守って!力水』で、これら2種は12月10日に発売となる。



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2013/10/23

【記事20131023】キムチの国」韓国、キムチから手を引く(1)(2)

【記事20131023】キムチの国」韓国、キムチから手を引く(1)
中央日報2013/10/23 http://japanese.joins.com/article/430/177430.html?servcode=300&sectcode=300

「先週ホワイトハウスの菜園の白菜(Napa cabbage)でキムチを漬けました。皆さんも一度お試しください」。今年2月、ミシェル・オバマ米大統領夫人がホワイトハウスのファーストレディーのツイッターにキムチの写真とともに載せたコメントだ。ミシェル夫人は「簡単なキムチを自分で漬けてみよう(Make your own simple Kimchi)」と調理法も紹介した。西欧社会でも韓国のキムチが普遍化したことを傍証する事例だった。 

韓国農水産食品流通公社(aT)によると、韓国は昨年、日本をはじめ世界62カ国にキムチ1億660万8000ドル分を輸出した。重さにすると約2万8000トン。キムチ輸出では過去最高実績だ。最大の輸出先は日本で、輸出額全体の80%を占める。次に米国、香港、台湾の順だ。しかしキムチ宗主国の韓国のキムチ自慢はここまでだ。

21世紀の韓国キムチ産業は“三重苦”の重病を抱えている。中国との競争、国内の原材料需給不均衡、キムチ消費の減少だ。 

韓国はキムチ宗主国だが、キムチ輸入国だ。金額基準では2006年から、重さでは2004年からキムチの輸入が輸出を上回る。昨年、韓国は1億660万8000ドル分のキムチを輸出、1億1084万2000ドル分を輸入し、423万4000ドルの貿易赤字となった。今年1-8月のキムチ貿易赤字は765万8000ドルと、赤字額は今後もさらに増える見込みだ。さらに漬け白菜などキムチの材料として輸入する白菜を含めると、赤字幅はさらに膨らむ。白菜の輸入は2010年500万ドルに迫ったが、2011年は200万ドル、昨年は90万ドルと減っている。しかし韓国国内の白菜価格が急騰すれば、いつでも白菜輸入額は増えるしかない。

韓国がキムチを輸入する国は中国だ。昨年のキムチ輸入額のうち90%(1億1082万6000ドル)以上を中国から輸入した。事実上、すべてのキムチを中国から輸入している。統計上の残りの輸入額は、輸出された製品が返品されたケースだというのがaT側の説明だ。一方、2011年まで20万ドル分以上だった対中国キムチ輸出は昨年1万5000ドルに減り、今年はそれも完全に中断した。セヌリ党の李雲竜(イ・ウンリョン)議員は「今年1-8月、国産キムチの輸出額は前年同期比14.2%減ったが、同じ期間、キムチの輸入は12.4%増えた」とし「キムチ貿易の赤字額が765万8000ドルにのぼるほど、キムチ輸入国に転落した」と述べた。 

キムチ輸出中断の原因は、中国が韓国のキムチに対して別途の衛生基準を設けず、「100グラムあたり大腸菌群数が30匹以下」という自国の「泡菜(漬け野菜)」基準を適用しているからだ。泡菜とは、塩や山椒の葉・唐辛子・水などを入れて沸騰させ、冷ました後、各種野菜を入れて発酵させ、殺菌した製品をいう。大腸菌群が完全に死ぬため、厳格な基準を適用することができる。

しかしキムチは違う。特性上、熱処理をせず自然熟成するため、乳酸菌などの各種菌がそのまま生きている。また自然に形成される大腸菌群があり、中国の泡菜衛生基準を通過できない。したがってその間少量ではあるが中国に輸出していたキムチは加熱処理したものがすべてだった。キムチに入っている大腸菌群は初期に一部あるが、熟成過程で消え、害になるレベルではない。輸入食品に対する衛生基準が厳しい日本も韓国キムチを問題なく輸入しているのがこれを証明している。 

中国が韓国産キムチ輸入に泡菜の基準を適用したのは2004年からだ。しかし韓国政府は2009年になってから中国政府にキムチ衛生基準の改正を要請し始めた。しかし中国側の協力がなく、現在まで進展はない。主務部処の農林畜産食品部も事実上、手放し状態だ。農食品部内でキムチ産業を担当する公務員はわずか一人だが、最近異動し、1カ月間ほど空席だ。

【記事20131023】キムチの国」韓国、キムチから手を引く(2)
中央日報2013/10/23 http://japanese.joins.com/article/431/177431.html?servcode=300&sectcode=300

中国人の間で韓国キムチの正式名称なく「韓国泡菜」と呼ばれているのも難しい点だ。韓国固有の食品として待遇を受けるのではなく、中国泡菜の亜流と認識され、輸出の困難に加え、認知度を高めるうえでも限界がある。

これでも中国人の間で韓国キムチの需要がないわけではない。仁川空港免税店のキムチ販売額資料を分析すると、この5年間のキムチ販売総額97億ウォンのうち中国旅行客が占める割合は41.4%にのぼる。特に今年1-8月は中国人の比率が50%を超えている。

李雲竜議員は「中国の高所得層と海外同胞を対象にした新しいキムチ輸出活路を模索する必要がある」とし「中国政府を相手に相互主義に基づいた強力な外交的対応が必要だ」と述べた。
韓国キムチの中国輸出が枯死したのとは対照的に、中国キムチは韓国市場で広まっている。韓国国内の高級店を除いたほとんどの飲食店は、中国キムチを出している。国産キムチとは比較にならないほど安いからだ。韓国キムチの年間平均卸売価格が1キロ3000ウォンなら、中国キムチは1キロ700-800ウォンと、4分の1にすぎない。新聞やテレビで不衛生な中国キムチ製造現場が報道され、社会問題になっているが、販売にはいかなる影響も及ぼしていないのが現実だ。

世宗市のある食堂の経営者は「外国の食堂のようにおかず代を受けるわけでもなく、客が要求するだけ出すのが我々の文化ではないのか。中国産キムチの代わりに国産キムチを出せば客が安心して喜ぶかもしれないが、そうする場合、結局、料金を上げるしかない」と話した。

中国産キムチが流通過程で国産に偽装されて販売されることも多い。農食品部の「キムチ原産地未表示および偽装表示による摘発現況」によると、2009年147件にすぎなかった摘発件数は昨年821件と5.6倍も増えた。今年は1-8月で695件と、前年同期比27%も増えている。

さらに国産キムチ輸出の80%を占める対日本輸出も減少している。2011年8681万9000ドルだった対日本キムチ輸出は、昨年8458万8000ドルに減り、今年1-8月は前年同期比20%減の4580万ドルとなっている。円安に加え、過去の問題で韓日間の葛藤まで深まったからだ。2005年のキムチ寄生虫卵問題による、韓国産キムチの衛生レベルに対する信頼低下も理由だ。 

日本のキムチ市場は年間8億3000万ドル(約22万トン)にのぼる。aTによると、日本のキムチ市場は90%が日本国産が占め、韓国産キムチの輸入は8.4%にすぎない。残り1%は中国産キムチを輸入している。aT輸出振興チームのベク・ユテ課長は「韓流ブームのおかげで日本でも韓国式キムチを求める人が少なくない」と述べながらも、「基本的に日本人は、唐辛子や調味料の量を調節して辛さを減らし、あまり熟成・発酵させない日本式のキムチを好む」と伝えた。

韓国内では白菜・唐辛子のような原材料需給不均衡も国内キムチ産業を難しくする要因の一つだ。例えば白菜価格は季節によって大きく変わるが、市販白菜の価格にそのまま反映させることはできない。白菜価格は最も安い時期と高い時期の差が10倍以上になるが、市販キムチの価格は年中同じだ。 

国内キムチ市場1位の宗家キムチを生産する大象FNFのムン・ソンジュン・マーケティング部長は「キムチを漬ける季節に白菜の価格が急激に上がれば、普段はキムチを漬けて食べる人たちも市販キムチを購入するため供給が追いつかないが、それでも国産の白菜を中国産に変えたり、値上げをするのは難しい」と話した。 

キムチのグローバル化とは別に、国内では年々キムチの消費が減っているのも、キムチ産業を難しくする要因の一つだ。保健福祉部の国民健康統計によると、国民1人あたりの一日のキムチ消費量は1998年83.8グラムだったが、2011年には68.6グラムと20%近く減った。農村経済研究院の調査研究によると、国内のキムチ消費量が減少している理由は、最近、洋食が増えておかずが多様化し、男性よりも女性が、壮年層よりは低年齢層がキムチの消費を減らしているためと分析されている。 

パク・ジョンチョル順天大キムチ研究所長は「韓国のキムチが日本では衛生問題などで苦戦し、中国では貿易外交問題で輸出自体が封鎖されている」とし「日本に集中しているキムチ輸出市場を米国や東南アジアなどに多角化し、世界最大のキムチ市場となる可能性がある中国の門を一日も早く開く努力が必要だ」と述べた。

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2013/10/22

【記事20131022】乳酸菌がリノール酸から合成 京大、脂肪酸の生成過程解明


【記事20131022】乳酸菌がリノール酸から合成 京大、脂肪酸の生成過程解明
 京都新聞2013/10/22 http://www.kyoto-np.co.jp/education/article/20131019000057

代表的な腸内細菌の乳酸菌が植物油に含まれるリノール酸を別の物質に変える過程で作られる脂肪酸の種類と生成の仕組みを、京都大農学研究科の小川順教授や岸野重信助教らのグループが解明した。がんや肥満に効果があるとされる脂肪酸が含まれており、健康食品への応用が期待できるという。米国科学アカデミー紀要でこのほど発表した。

乳酸菌は免疫力向上などの効果が知られている。リノール酸を取り込んでオレイン酸を合成するが、その過程は分かっていなかった。

グループは、漬物やキムチに含まれる乳酸菌「ラクトバチルス・プランタルム」で調べた。乳酸菌内でリノール酸に四つの酵素が順に働き、抗がん作用や肥満の改善効果があるとされる複数の脂肪酸が途中の段階で作られることを突き止めた。さらにマウスの実験で、これらの脂肪酸は乳酸菌から排出された後、腸で吸収されることも分かった。

小川教授は「健康によい脂肪酸を多く生成する乳酸菌を選抜できれば、サプリメントなどとして食品に応用できるのではないか」と話している。

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